OrangeSpoonこめこの部屋

関東を中心に米粉を使ったグルテンフリー料理教室「Orange Spoon」を運営中!2005年前後の、アメリカ生活についてもお話しています。

アメリカでの無痛分娩

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8月4日、無痛分娩を体験しました








その日の朝6時半、なんとなく腰が重い感じで目が覚めた。
 
破水も少しあったので、病院の始まる時間を気にしつつ、息子のサマーキャンプ用の弁当

を作る。

9時、病院に電話をするとすぐに来てください、とのこと。この時、陣痛の間隔は約20分。

受付で、いきなり病室に案内される。そこはまさしく「LDR室」(陣痛・分娩・回復室)。

背中がベローンと開いた服を着せられ(なぜか日本の甚平みたいな変な模様)、下は肌着も含め

スッポンポン!!

主人と2人、「これって本番?!」と顔を見合わせる。

11時半、ナースがやってきて点滴準備。「これは何の薬?」と効くと「ただの栄養分」との

答え。「麻酔だから絶食かぁ・・・」とちょっと悲しくなる。

と思った矢先、またナースが似たような薬を取り付ける。

「これは?」と聞くと、なんと陣痛促進剤!。日本ではこの薬の取り扱いはデリケートで、

一人目の息子のときは同意書を書かされたりしたものだから、何の説明もなく、ナースが投与

するのにもカルチャーショック!

すぐに薬は効きはじめ、ものの10分くらいで陣痛間隔は5分に。

「痛いチャート表」?なるものを渡され、ナースに今の痛みはどれくらい?と聞かれたが、

10段階の4ぐらい、というビミョ~な答えをする。

13時半に麻酔医が来る、と聞いていたが、この頃には「痛いチャート」は

結構痛い・・・・・。

傍らでダンナさまが一生懸命マッサージをしたり、手を握ってくれたりする。

14時。麻酔医、まだ来ず。「手術が入っちゃってるからあと少しね~!」というナースに

キレそう・・・。この時、「痛いチャート」で間隔は1分!

そこへなにやら賑やかに麻酔医登場~~~~!




ここから無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)のお話。




無痛分娩というのは、簡単に言うと下半身麻酔をして、意識は残したまま、陣痛の痛みだけを取り

除いて、出産すること。

ベッドに座らされ、枕を抱えるようにして背中を出すように言われる。(といってもすでに

半裸状態の私・・・・)枕とナースに抱えられて、麻酔スタート。

ちょうどおへその反対側くらいの位置の背骨に、めりめり~~っという感触。今まで味わった

ことのない感覚だが、思っていったのとまったく違い、ほとんど痛さは感じない。

あれっ、もう終わり?という感じですぐに横になる。

麻酔医に「いい背骨だ!」と褒められる。こんなことで褒められたのは生まれて初めて・・・。

そして、ここで麻酔医とナース、いい笑顔で退場。

だんな様が「どう?」と聞いてくる。

「!!そういえばかなり痛み、消えてる!」

5分もたたないうちにかなり陣痛軽減。驚きの速さ!

そして、産婦人科医登場。子宮口を調べると約8cm開口。

と、そのとき、左わき腹に激痛!燃えるような熱さを感じる。

「一箇所だけ痛いです!」というと、

どうやら、一部分だけ麻酔が効いていない状態・・・・・。こんなことってあり~~?

15時。もう一部分だけに残っている陣痛のチャートは10!(私的に)

ナースに「麻酔を足してください!」と頼む。

しばらくしてさっきの麻酔医再登場。薬を足すかと思いきや、針の位置を少し動かして、

「左を下にして」寝てみて、と言われる。え、ホント?そういうこと?となにやら納得。

産婦人科医に「子宮口9cm。もうすぐ生まれます」と告げられる。

「え、え、え、~~~?!」と思っているうちに、ナースが陽気に入ってきて、飾ってある

絵の下から器具を取り出し、寝ているベッドの下方を外して、お産態勢に入る。

いつのまにかもう産むだけになっていて、ナースに「左ひざを自分で押さえて!右はご主人!」

と支持される。続いて産婦人科医が「プッシュ!プッシュ!(いきんで!いきんで!)!」

ウンウンやっていたら「ホールド!(息を止めて!)。」ヘッ?ココで?

何だか息が合わない・・・・・。

それでも頑張って3,4回のプッシュ。

「あと少し!頭が見え始めてるよ!」ダンナ様の激励が嬉しい。

そして15時47分。長女、ビビアン(ミドルネームです)誕生。

38週、2845gで生まれてきてくれた。

へその緒が付いたままの彼女を胸に抱く。

視界がかすむ。

10ヶ月間、私と彼女をつないでいたきづなのへその緒を、パパがカットする。

元気な産声!







こうやって、私の初めての無痛分娩は終りました。妊娠が発覚し、アメリカ行きが決定したときから

無痛にしよう!と決めていた私たち。4日に入院、6日に退院と言うのも、これなら体験的に

納得でした。私の場合、「一部分だけ麻酔が効かない!」と言うオチ付だったけど(笑)、それでも

長男のときとは比べ物にならないくらい痛みもなく、産後の回復も早いです。

でもしばらくは、出産の翌日に日本から駆けつけてきてくれている母、協力的なダンナ様、

心優しいママ友達の助けを借りつつ、我が家に来てくれた初めての女の子と、兄弟を持った

長男とを、大事に育てていく生活をゆっくりとしていきたいと思います。

 クリックすると拡大表示しますお世話になった病院
病院のロビー。ホテルのような豪華さと明るさクリックすると拡大表示します
 クリックすると拡大表示します アメリカ式にミノムシみたいにぐるぐる巻きにされた娘





長い文章を、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。

また、出産に向けてのみんなからのメッセージ、ありがたかったよ!

スペシャルサンクスを送ります!